― ✨小学6年生 女子 ✨―

塾では定期的に保護者面談を行い、学習の様子だけでなく、お子さまの成長やつまずきについて丁寧に情報を共有することを大切にしています。今回は、小学6年生の女の子との面談でのお話をご紹介します。

この生徒さんは、普段の学習態度はとても素直で、課題にも一生懸命取り組んでいます。ただ、授業の説明を聞く場面で、少し集中が続かず、ポイントを聞き逃してしまうことがありました。その結果、やり方が分からなくなり、手が止まってしまうことも見られました。

その点を面談で保護者の方にお伝えすると、「家でも同じようなことがあります」と、心当たりを話してくださいました。食事を終えたお皿を流しのお水につけておく。そんな日常生活の一番面。同じ注意を繰り返すことがあったりする、というお話でした。学校や塾だけの様子ではなく、家庭での姿とも重なっていると分かったことで、課題がよりはっきりしました。

このように、塾と家庭の情報を共有することで、「どちらか一方だけの問題」ではなく、「一緒に向き合う課題」として捉えることができます。注意深く話を聞く力は、学習だけでなく、中学進学後や将来に向けても大切な力です。だからこそ、今の段階で気づけたことは、とても意味があると感じています。

今後は、説明を短く区切る、重要な点を一緒に確認してから問題に取り組む、聞けていたかを言葉にしてもらうなど、塾での働きかけを工夫していく予定です。また、ご家庭でも声かけの仕方を少し変えてみるなど、無理のない形で連携していければとお話ししました。

保護者の方と「これからどう支えていくか」を共有できたことで、同じ方向を向いてお子さまを見守る土台ができたと感じています。小さな気づきを大切にしながら、一歩ずつ成長につなげていけるよう、これからも丁寧に関わっていきたいと思います。