人家庭教育は食卓から   「命をいただく」ということ

してはいけないお箸の作法の一つ『刺し箸』があります。

日本ではいにしえより、万物に神様を宿し、命を見いだしてきました。

そして、その命は重く尊いと考えられています。ましてや食材は、いただくことにより私たちを生かしてくれるものであり、命そのものと考えます。ゆえに食前には語源が「命をいただく」の「いただきます」と言って合掌をしています。師よりは「食べ物の命を刺す箸は、いずれ人の命を刺す箸になる」大げさに思えることかもしれませんが、決して大げさではなく、それほどに食べ物の命の尊さとその命をいただくことへの感謝を忘れてはいけないと、お箸の作法を通して伝えてくださっているのです。家庭教育は、主に食卓で伝えられてきたといわれています。食卓で学んだことは食卓だけで活かすものではありません。生きるために役立つ智慧をいただくこととなります。子供たちに大切なことを伝える場としての食卓の役割を大切に守っていきたいです