萩中の明勝学院

毎日の食事は、私たちの人生を豊かにする上で重要な意味を持つものです。ところが忙しい毎日を送る中では、「食」そのものの大切さを忘れてしまいがちではないでしょうか。こうしたことから近年では「食育」への関心が高まってきました。食育は「生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎なるべきもの」「心身の成長及び人格の形成に大きな影響を及ぼし、生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性を育んでいく基礎となるもの」と位置付けられています。

「早寝早起き朝ごはん」といった生活リズムを身に着けること。バランスの良い、健康的な食生活を習慣づけること。

農業や漁業、自然環境など、毎日の食事の背景にあるものに関心を持つこと。さらには、食事を共にした人たちから

作法やマナーを学び、食文化を受け継いでいくことなども大切なことです。

日常の食事の「ありがたさ」を思い起こすと、「ありがたい」という言葉には、漢字で『有り難い』と書きます。「そうあることが難しい」「めったにないことである」という意味であり、感謝せずにはいられないという気持ちが込められた言葉なのです。「当たり前の日常にあるありがたさ」に気づき、今、目の前の食事に対して心からの感謝を込めて「いただきます」や「ごちそうさま」という心の側面を、大切に次の世代へとつなげていきたいものです。

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