「学校の宿題で理科の問題をやっていたんだけど、

ちんぷんかんぷんだったの。

本当に私って理科が苦手なんだ…って思った。

でも、今日の授業で、その問題の意味が分かったから、ほっとした。」

夏期講習で理科を追加受講している中学3年生のYさんが、

授業の帰り際に話してくれた言葉です。

普段はあまり多くを話すタイプではないYさんだからこそ、

この何気ない一言がとても印象に残りました。

きっと、このような気持ちを抱えているお子さまは少なくないのではないでしょうか。

学校の宿題が分からない。

授業についていけない。

「やっぱり私は苦手なんだ」と、

自信を失ってしまう。

保護者の皆さまも、

「どう声をかけたらいいのだろう」

「頑張ってほしいけれど、プレッシャーにはしたくない」

と悩まれることがあると思います。

だからこそ、私は授業で問題を教えるだけでなく、

一人ひとりが今どんな気持ちで学習に向き合っているのか、

その心の声にも耳を傾けることを大切にしています。

「最近、学校の授業はどう?」

「どこで困ったの?」

「今日はどこが分かった?」

そんな何気ない言葉のやり取りの中から、

その子の不安やつまずきを見つけ、

一緒に解決していくことを日々心がけています。

子どもたちは、自分の気持ちを理解してもらえたと感じると、

少しずつ安心して学習に向き合えるようになります。

そして、その安心感が「やってみよう」

という前向きな気持ちにつながっていきます。

私自身も、子どもの心の育ちや親子の関わり方、教育や心理について書籍を読み、講演などから学び続けています。知識を増やすことが目的ではなく、目の前の一人ひとりの子どもたちに、より良い言葉かけや関わりができるようになりたいという思いからです。

Yさんの「問題の意味が分かったから、ほっとした」という一言は、知識が増えたということ以上に、不安が安心へと変わった瞬間だったのだと思います。

夏期講習は、ただ問題を解く時間ではありません。

「分からない」が

「分かった!」に変わり、

「自分にはできない」が

「もう少し頑張ってみよう」に変わる。

その小さな積み重ねが、受験だけでなく、

その先の学びにもつながる大切な力になると信じています。

これからも、お子さま一人ひとりの気持ちに寄り添いながら、

保護者の皆さまと一緒に成長を見守り、

支えていきたいと思います。