中学3年生のYさん。

もともと勉強があまり好きではなく、これまでも、人より多く学習しながら、一歩一歩頑張ってきました。

そんなYさんにとって、中学3年生の数学は、どんどん難しくなってきました。

因数分解、平方根……。

「もう嫌だー!」
「こんなの無理!」
「できないよ~」

何度こんな言葉を聞いたことでしょう。

それでも、嫌だと言いながら、一生懸命に練習。
間違えて、やり直して、また挑戦して……。

そうやって、少しずつ乗り越えてきました。

そして二次方程式に入ると、

「先生、これ無理です。」

問題を見ただけで、もうお手上げ状態です。

でも、ここで大切なのは、「できないから、もっと頑張ろう」と言うだけではないと私たちは考えています。

「なぜ、できないのか?」

計算の仕方がわからないのか。
途中の式でつまずいているのか。
そもそも問題文の意味がつかめていないのか。

同じ「できない」という言葉でも、つまずいている場所は一人ひとり違います。

だから明勝学院では、問題を解いている様子を見ながら、その子の「つまずき」を探します。

ある日のYさんも、自習に来て学校の問題集に取り組んでいました。

しばらくすると、

「先生、この問題できないから、練習問題が欲しい。」

と、自分から言ってきたのです。

以前なら、

「できない。もう嫌だ。」

だったかもしれません。

それが、

「できないから、練習したい。」

に変わっている。

この変化は、とても嬉しいものでした。

そこでYさんには、ただ問題数を増やすのではなく、今つまずいているところに合わせて、似た問題を用意しました。

そして一問ずつ、

「ここは、何がわからなかった?」
「この数字は、問題のどこに書いてある?」
「まず、ここまでできれば大丈夫。」

と、一緒に確認していきました。

さらに、文章問題になると、

「もう、問題読むだけで嫌になる……。」

そんな様子になることもあります。

そこで、今度は解き方を教える前に、「問題文の意味をつかむ」ことからスタート。

一緒に問題を読みながら、

「まず、数字を探してみよう。」
「大事そうなところを赤でなぞってみようか。」
「この数字は、何を表しているのかな?」

と、情報を一つずつ整理していきました。

すると、少しずつ問題が見えてきます。

そして、最後にYさんから出た言葉が、

「これ、もう少し同じ問題やれば、できるようになるかな。」

でした。

この言葉を聞いた瞬間、

「嬉しい~~!」

と、本当に嬉しくなりました。

一問解けたことももちろん嬉しい。

でも、それ以上に嬉しかったのは、

「できない」から「どうしたらできる?」へ。

そして、

「無理」から「もう少しやってみようかな」へ。

Yさんの気持ちが変わったことです。

明勝学院が大切にしているのは、「その子に合った学び方」

勉強が苦手な子に、ただ「もっと勉強しよう」と言っても、なかなか前には進めません。

どこで困っているのか。
何が負担になっているのか。
どんな方法なら理解しやすいのか。

そこを一緒に探すことが大切です。

問題を小さく分ける。
数字に印をつける。
図を書いてみる。
似た問題を繰り返す。
一度できた問題を、時間を置いてもう一度解いてみる。

その子に必要な「一工夫」を加えることで、勉強への向き合い方が変わることがあります。

明勝学院は、「みんな同じように教える」だけの塾ではありません。

一人ひとりの現在の学習状況や、つまずき方、気持ちにも目を向けながら、

「この子には、今、どんな一手が必要だろう?」

と考え、学習方法を工夫しています。

もちろん、成績を上げることは大切です。

でも、その先にある、

「自分にもできるかもしれない」
「もう少しやってみよう」
「できないなら、練習してみよう」

という気持ちを育てることも、私たちは大切にしています。

Yさんの数学との戦いは、まだまだ続きます(笑)。

これからも「無理!」と言うことは、きっとあるでしょう。

でも、そのたびに一緒に立ち止まって、

「どこが難しい?」
「どうしたらできそう?」

を考えていきたいと思います。

一人ひとり違うからこそ、学び方も一人ひとり違う。

「勉強しているのに、なかなか伸びない」
「苦手な教科になると、すぐに『無理』と言ってしまう」
「家では勉強の話をすると、親子でぶつかってしまう」

そんなお子さまも、まずは「どこで困っているのか」を一緒に見つけてみませんか?

明勝学院は、子どもたちの「できない」に寄り添いながら、「できるかもしれない」に変わる一歩を、一緒につくっていく塾です。